COUNTRY MANAGER

カントリーマネージャー採用の進め方

外資系企業の日本拠点を率いるポジション。求人票を書き始める前に決めておくべきことが、他の管理職採用より多くあります。

同じ「カントリーマネージャー」でも中身が違う
この職名は、権限の範囲がまったく異なる複数の仕事に使われています。候補者は最初の面談でその違いを尋ねますし、そこが曖昧なままの案件は選考が進みません。
01

立ち上げ型

法人設立前後から入り、拠点そのものを作る。採用・オフィス・初期顧客まで自分で手を動かす段階です。事業を作った経験のある人が向き、大組織で整った環境しか知らない人には合いません。

02

拡大型

すでに売上が立っている拠点を伸ばす。組織を作り、人を採り、本社との関係を整える仕事です。求められるのはゼロイチではなくマネジメントの再現性です。

03

立て直し型

数字が落ちている、あるいは前任者が去った拠点を預かる。既存メンバーとの関係構築と、本社への説明責任が同時に要求されます。最も難易度が高く、候補者も慎重になります。

04

実質は営業責任者

職名はカントリーマネージャーでも、権限は日本市場の売上責任だけという設計もあります。それ自体は問題ありませんが、そう明示しないまま採用すると、着任後に食い違いが表面化します。

海外拠点の責任者がチームへ方針を共有する場面をイメージしたシーン
※イメージ画像
サーチを始める前に決めておくこと
ここが決まっていないまま候補者に会うと、優秀な人ほど早い段階で離脱します。判断材料が無いためです。
🏛️

雇用の主体と登記

日本法人が雇用するのか、支店か、あるいは海外本社からの直接雇用か。代表取締役として登記するかどうかは、候補者にとって条件面と同じ重みを持つ論点です。

⚖️

決裁権限の範囲

予算・採用・値決め・契約。どこまでを日本側で決められるかを文書にします。「相談のうえ決定」と書かれた権限は、実務上は権限が無いのと同じに読まれます。

📊

評価される指標と期間

何をもって成功とするか、いつ評価するか。立ち上げ型に四半期の売上目標だけを置くと、候補者は構造的に達成不能な設計だと判断します。

🗣️

言語要件の中身

本社との議論、日本の顧客との交渉、日本人チームの統率。必要な言語能力はそれぞれ違います。三つすべてを高水準で満たす人は多くありません。優先順位を決めます。

着任後に失敗する典型的な形
採用時点の見極めよりも、ポジションの設計に原因があることが多くあります。
権限が想定より狭かった
「日本のトップ」として採用したはずが、実際には本社の各機能に承認を仰ぐ構造だった。着任後に判明すると、候補者は自分の市場価値の使いどころが無いと判断します。最も多い離職理由です。
本社側の窓口が定まっていない
報告先が名目上のレポートラインと実際の意思決定者で食い違っている場合、日本側は常に二重の説明を強いられます。組織図ではなく、実際に誰が決めているかを確認します。
既存メンバーとの関係が設計されていない
立て直し型で特に起きます。前任者の下で長く働いてきたメンバーに対し、新任の権限がどこまで及ぶのかが不明確なまま着任させると、最初の数か月が消耗に費やされます。
就労資格の確認が後回しになった
日本での就労可否は個人と職務の組み合わせで決まります。制度の内容は出入国在留管理庁が公表しています。オファーを出す前に、個別の可否を専門家にご確認ください。
私たちの関わり方
A

要件定義から入ります

上記を一緒に整理するところが仕事の中心です。決まっていない項目があること自体は前提で、それを洗い出すことから始めます。

B

両市場から探します

日本国内の候補者に加え、米国側の人材も対象になります。ユナイテッドワールドは米国でのバイリンガル人材紹介事業と米国法人を持ち、両方を同じ窓口で扱えます。

C

探さない方がよいときはそう申し上げます

ポジションの設計が固まっていない、あるいは求める要件が現実の市場に存在しない場合があります。着手前にお伝えする方が、双方にとって早く済みます。

要件の整理からご相談ください

ポジションが固まっていない段階でも構いません。何を決める必要があるかを一緒に洗い出すところからご一緒します。

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